運命を超えた自己創造へ

我が家は私の知る所では物をとても大切にする家でした。
その為に9代(それ以前は残っておらず不明だそう)以上もの長くに家業が続いたのだと思います。

今でも心に残る祖父の教えがあります。

代々続く材木問屋だった我が家では、薪でお風呂を焚いていました。
体の芯まで温まるやわらかいお湯だったなぁと今は懐かしいです。

浴槽からお湯を汲んで使っていたのですが、その時によくこぼしては怒られていました。

こぼさず注意して洗面器に入れて使うようにとよく言われた事を思い出します。

祖父の印象的な話がまだございます。
「橋の下に一円玉が落ちていたらどうする?」
ある日膝の上に座っている私に問いかけました。

現代では笑ってしまう質問かも知れませんが、たとえ一円でも粗末にしてはいけないと言う教えだったのです。

私は祖父の喜ぶ答えを知っていたので「拾いに行く!」そう言いました、

極端な質問だったかも知れませんが、本当にそのように生きてきた人だったのだと思います。

水一滴、一粒のお米を大切に

物を新調する事は少なくいつも直して使っていました。
我が家は質素倹約そのものでした。

 

私の誕生祝いの雛人形は今ではなかなか作る職人のいない精魂込めた手仕事の雛人形です。
甥のお宮参りの掛け着も祖父が父の為に仕立てた龍の掛け着だった事と思います。

代々受け継ぐ物は良い物を本当に大切にしています。

使い捨て時代の子供たちにはなかなか理解されないけれど、その都度はなし伝えていきたいと思っています。

 

春日大社の巫女修行では、昔から日本に伝わるであろう祖父の教えは神さまの教えだったと思うことが何度もありました。

物は命がなくなるまで大切に使わせて頂くという考え方もその1つでした。

巫女の教育係のご年配の元巫女さんは、とても厳しく教え導いてくださいました。

 

修行に参加した若い巫女さんが美しい紙(なにかチラシ)を汚したので新しいものを望みました所、厳しくご指導いただきました。
一枚の紙も決して無駄には出来ないと

 

すべては神さまの恵みというお考えです。

皇室もそうですね。
華やかに見えますが、お洋服もお直しして何度もお召しになり物を本当に大切にしているそうです。

日本の神さまはそのようなお心に宿るのだと思います。
成金という言葉がありますが、裕福な時ほど与えられているものへの感謝の心を忘れないようにしたいものです。

 

本当に豊かな人は質素倹約を美徳として末長く豊かに暮らしているのだと思います。

 

 

物を購入する時には本当に長く最後まで大切に愛せる物を見極める目を養いたいですね。

 
物を大切にする(扱う)心は、人にも神にも通じる平安な心を宿すのだと思います✨

 
未だかってないほどにたくさんの海外の方がこの小さな島国にいらしています。

日本の神を想うほどに
他にはない日本人の心
私はエネルギーとしても感じるわけですけれど
忘れて欲しくないです。

 

国際的になるほどに私たちは改めて日本の心を大切にし始めているのかも知れませんね。

 

 

すめみま🌟
http://sumemima.com/